■ 風邪薬のニュース -2- インフルエンザと風邪の違い
鼻水、せき、のどの痛みなどがあれば、真っ先にかぜが疑われますが、「かぜではない病気」の可能性もあります。細菌によるのどや肺の感染症はもちろん、だらだらと続くかぜ症状が結核や肺がんだったというケースもあるので、ことにヘビースモーカーは要注意です。一般にインフルエンザは、感染してからー〜2日という短期間のうちに高い熱が出ます。国内の流行は1月から2月ごろで、しかもそのピークの期間は約1ヵ月と短いのが特徴です。ふつうのかぜは、熱やせき、くしゃみなどの症状が出てから徐々に発熱などの全身症状があるなどインフルエンザに比べ、悪化するペースが遅く、回復するまでの期間も長く、数日かかります。もうひとつ大事なのは、病気に対する抵抗力が弱い幼児や高齢者、さらには糖尿病や腎臓病などの慢性疾患があるいわゆるハイリスクの人たちのための対策です。比較的若い年齢層でも喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患、心臓病などの循環器系疾患がある人、あるいは放射線療法や抗がん剤の治療中の人は、インフルエンザやかぜには十分に注意を払うよう求められます。幼児はまれにインフルエンザ脳症を発生することがあります(年間100〜400例)。高熱に加え意識状態がおかしい、けいれんがあるといった時は、直ちに小児科のある医療機関を受診する必要があります。日本では、インフルエンザの検査と抗インフルエンザ薬治療の普及で、正確な診断と治療が行われ、回復までの期間が短縮されるようになりました。それでも、ヒトからヒトに感染する新型インフルエンザが出現し拡大し始めたならパニック状態になると予想されます。そのような時には出来るだけ正確な情報の入手と、冷静な対応をしてください。
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