■風邪薬のニュース インフルエンザ治療薬「リレンザ」を緊急輸入
英製薬大手の日本法人、グラクソ・スミスクライン(GSK、東京・渋谷)はインフルエンザ治療薬「リレンザ」を緊急輸入する準備に人った。輸入量は数十万人分の規模になる見通し。同分野の治療薬で八割程度のシェアを持つロシュ(スイス)製の「タミフル」が効かない耐性ウイルスが流行し、代替薬として医療機関から注文が急増しているのに対応する。
リレンザは英本社がフランスに持つ工場で生産、2000年から日本に輸入している。GSKは今冬の流行期用に300人分を準備していた。タミフルの耐性を持つAソ連型(H1N1型)ウイルスの感染が広がり、リレンザを選択する医師や患者が増加した。
流行期終盤での緊急輸入は異例。在庫に余裕を持たせ、医療機関や流通部門の混乱を回避する。今冬は例年より早くインフルエンザの流行期に入り、東京都は1月29日、4年ぶりに流行警報を発令した。
・リレンザ:インフルエンザ治療薬
インフルエンザウイルスの増殖を抑え、症状を改善する薬。リレンザはタミフルとはウイルスの増殖を助ける酵素の働きを阻害する方法が違いタミフルに耐性ができたウィルスにも効果がある。さらにリレンザやタミフルと分子構造が異なる新薬の臨床試験も第一三共や富山化学工業などが進めている。
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